たったひとつのTREASURE
触れたら消えてしまいそう
それが、君への第一印象だった
淡い淡い光 ただまっすぐに生きるその姿
守りたいと思った
その小さな光を
決して消えないように・・・
01
その瞬間、俺は違う世界にいるような錯覚に陥った。
02 な
んて、自己完結しながらプクッと風船ガムを膨らます。
03
こんな風に、一生懸命になれるものが私にもあった
ら良いのに。
04
こ
うやって笑顔で言われたら、何も言い返せなくなる。
05
今日は幸いにも暖かく晴れていた。
06
その手に、俺はそっと手を重ねる。
07
命
と”今”の大切さを1番分かっていて、一生懸命生きているからだ。
08
葉と葉の間からこぼれ落ちてる光がキラキラと地面を照らしていた。
09
このままじゃ駄目だって、分かってる。
10
頭ン中いっぱいだったのに、どこかやけに冷静で、
そんな事を考えた。
11
離れていく手の熱を名残惜しく思いながら、治療室
の扉が閉まるのを見る。
12
ホント、部長様には敵わないよな。
13
両手のぬくもりが、俺の右手を通して全身に行き渡
る感じがする。
14
俺の中の天秤が幸村君と写真部をかけた。