キーンコーンカーンコーン・・・・・
今日最後の授業の終わりを告げるチャイムだ。
委員長(このクラスは天城だった。てことは特進組なのか。しかも名字天井じゃなかったのか。)の号令の後、
クラスの奴らは思い思いに動く。
遊びに行くヤツ。寮に戻るヤツ。部活に・・・あれ、そういえば誰も部活の用意を持っていない。
何でだ?
普通少なくとも体操服とか、ラケットとか持ってるものだろ?寮に置いてるのか?
それとも部活自体がないのか?マジで?ていうか俺誰に質問繰り返してんの?
「なぁ、
。」
「ん?・・・・アンタ誰?」
俺に声をかけてきたのは、つり目の男だった。いや、女なわけないけど。男子校だから。
「真田一馬。
のルームメイト。」
真田、真田・・・。あっ
「あー。アンタが真田だったんだ!俺はてっきり某テニス漫画の堅い渋い年齢詐称とまでも言われるような、
そんなヤツかと思ってた。」
「なんだよソレ・・・;」
「んで、その真田クンは俺に何の用?」
「あぁ、寮の場所分かんねぇだろ?だから案内しろって松下先生が。」
「そっか。じゃあ早く行こ!」
俺は真田を引っ張って走り出す。
その後「寮と反対方向だっ!」って真田に言われることになるんだけど・・・。
「ひゃなだって、なひゃえなひ?」
「肉まん食ってから喋れよ;」
「(モグモグ・・・ゴックン)真田って名前何?」
「一馬、だけど。」
「じゃあ一馬って呼んで良いか?俺も
で良いから!」
「あぁ。」
「ルームメイトとクラスメイトとして、こらからよろしくな一馬!」
「・・・おぅ。」
ニコって一馬に笑いかけると、何故か一馬の顔が赤くなった。
熱でもあるのか?って聞いて一馬のおでこ触ろうとしたら、ズザァッて効果音がつくぐらい後ずさりされた。
ちょっとちょっと、俺傷ついちゃうよ?
それにしてもこの肉まん上手いな。寮の前にコンビニってすげー便利。
「ここが俺と
・・・じゃない
の部屋。」
寮の部屋だからそんなに広くないけど、結構良いぐらい。
前にいた所よりは断然良い。
「へぇー。あ、そういえば今まで一馬は一人部屋だったのか?」
「あぁ。たいてい二人部屋だけど、俺は一人部屋だった。」
元々は二人で使う為の部屋だったんだろうな。
一人だと少し広いくらいだ。
「ご飯とかってどうすれば良いんだ?」
「基本的に食堂が開いてるけど、土日は自炊。」
自炊・・・。この言葉を聞いて俺は固まった。
「一馬、この部屋を爆発させたくなかったら、俺の分のご飯作るのよろしく。」
「ばっ、爆発って・・・。」
「試してみる?」
「いや、遠慮する・・・。」
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****あとがき****
主人公がキャラを名字で呼んだり名前で呼んだりするのは、
管理人の趣味です。(笑)
でもそのうち名字呼びから名前呼びになるかな?
主人公は料理が苦手です。
2006.4.30