自分の事に無頓着な彼へ












挨拶その前に










12月31日。大晦日。夜7:00。
桜上水メンバーは明日初詣へ行くために学校へ集まっていた。
フットサルして、歩いて初詣。

水野君が点呼。って言うほど人がたくさんいるわけじゃないけど。


「不破はまだ来ていないのか?」
「つか、アイツここ集合って知っとるん?」
が連絡したんだろ?」
「・・・・・・あ。」


忘れてた。忘れてたよすっかり・・・・!!


「あ。って忘れとったんかい!」
「ゴ、ゴメン!今呼んでくるから!」
「あっ !一人じゃ危ないわよ!」
「だいじょーぶ!!」


有紀ちゃんの声に叫びながら返し、不破君の家へ走って向かう。
前に風祭君と行ったことがあるから場所は分かってる。







「・・・・改めてみると本当にこの家は宇宙基地か。しかも夜って所がまた不気味。」


インターホンを押すと乙女さんが出てきた。


「こんばんは。不破君・・・あ、大地君いらっしゃいますか?」
「大地ね。ちょっと待ってて。」


・・・・大地君って、なんか違和感。


暫くして不破君が出てきた。


か。どうした?」
「えと、桜上水のメンバーで初詣行くの。フットサルしてそれから歩いて行くんだけど、不破君今から出られる?」
「あぁ、大丈夫だ。少し待ってろ。」


不破君が用意をしている間私は携帯を見た。
スケジュールを開いて、気付く。


そうだ、今日は・・・・。




「準備出来たぞ。」
「不破君!おめでとう!!」
「・・・・新年にはまだ早いが。」
「違うよ、今日不破君誕生日でしょ!今気付いて、プレゼントとかないんだけど・・・。」
「いや、俺も忘れていた。・・・ありがとう。」


やけに素直な不破君で、私はちょっと笑顔になった。


「何がおかしい?」
「うぅん、何でもない。早く行こう!みんな学校なんだ。」


未だに不思議そうな顔をしている不破君には気付かないフリ。



「あけましておめでとう」そんな挨拶その前に。
「誕生日おめでとう」を送りましょう。








ふ、不破君の口調ってどんなんだった!?
全然分かんない。
今漫画全部貸して出払ってるから確認出来ないし・・・。
某漫画の某キャラのような口調に。。
と、とにかく。不破君誕生日おめでとう!!(無理矢理

2006.12.31